福岡ソフトバンクホークスは7月30日、ジャクソン・ラトリッジ投手の獲得を発表した。背番号は14。身長203センチの大型右腕が、シーズン終盤のホークスに加わる。

The Game Network — Where History Is Kept

ラトリッジは2019年のMLBドラフトで、ワシントン・ナショナルズから1巡目全体17位指名を受けた。

全体17位である。

将来の先発ローテーションを担う投手として、それだけ大きな期待を背負ってプロ入りした右腕だった。

2023年にメジャーデビューし、MLBでは通算71試合に登板。先発と救援の両方を経験している。

メジャー通算防御率は6点台。米国では制球や被打球に苦しみ、ドラフト順位に見合う結果を残せたとは言いにくい。

ただ、ソフトバンクが獲得した理由も分かりやすい。

203センチの長身から、150キロ台の速球を投げ下ろす。シンカー、スライダー、スプリットも持ち、球の角度と変化球の組み合わせには、今も明確な魅力がある。

特に救援へ回った際には、短いイニングで速球の出力を上げ、右打者にはシンカーとスライダー、左打者にはスプリットを使う形で好投した時期があった。

先発として結果が出なかったからといって、日本でも通用しないとは限らない。

球種を絞り、短いイニングで思い切り腕を振らせれば、話は変わる。

203センチの角度から150キロ台の速球が来る。そこにスライダーとスプリットが加われば、NPBの打者にとって簡単な相手ではない。

もちろん、課題もはっきりしている。

2026年はフィリーズでメジャー1試合に登板し、1回1/3で7失点。3Aでも防御率7点台と苦しみ、7月23日に自由契約となっていた。

成績だけを見れば、不安の方が大きい補強に見える。

それでも、メジャードラフト1巡目、全体17位、身長203センチ、150キロ台の速球を持つ27歳である。

これだけの条件を持つ投手が、シーズン途中に日本へ来る機会は多くない。

ソフトバンクには、米国で評価を落とした投手を日本向けに調整し、戦力へ変えてきた実績がある。

ラトリッジも先発にこだわらず、まずは救援で短く投げさせる方が面白い。

制球がまとまり、速球の強さを出せれば、終盤の一枚どころか、勝ち試合を任される可能性もある。

ラトリッジは球団を通じて、ホークスの一員としてプレーできることを楽しみにしているとコメントし、日本一への貢献を誓った。

全体17位まで評価された右腕は、日本で本来の力を見せられるのか。

ジャクソン・ラトリッジの経歴や球種、これまでの成績は、TGNの選手ページで詳しく紹介している。

ソフトバンクの新しい背番号14が、今季最大級の掘り出し物になる可能性は十分にある。